地域円卓会議とは?
沖縄式の地域円卓会議は、みらいファンド沖縄が市民による社会の前進に取り組む中で、課題の共有の手法として開発した沖縄発の会議プログラムです。開催回数は2010年の第1回開催から13年間で140回(2024年2月現在)を数え、「地域円卓会議マネジメントの技法と実践」講座は、琉球大学で初級地域公共政策士資格を取得する時の必修科目にもなっています。また、円卓会議の実践は、事業移転により県外のコミュニティ財団などにも広がっています。
どんな時に役立つの?
「直面している困難は、自分だけの問題なのではないか?」そう考える人は少なくありません。ところが、そうした困りごとの中には、社会システムに原因があり、社会全体で受け止めることでしか解決できないものも多くあります。
円卓会議では、困りごとへの気づきを持つかたに「論点提供者」になっていただきます。みらいファンド沖縄は、これまでの取り組みで培った目利きによって「着席者」を円卓に招き、着席者の多様な視点で困りごとを解くほぐす対話をガイドします。
円卓会議を経ることで、困りごとは研ぎ澄まされ、社会課題に昇華していきます。
そうなって初めて、解決策を考案し動き出すスタートラインが見えてきます。
どんな人が開いているの?
これまでに、次のような方々が円卓会議を活用してきました。
- 行政の事業を周知し住民参加意識を啓発したい行政の方々
- 困りごとを共有し仲間づくりをしたい個人やNPOの方々
- 研究を社会実装したい大学や学術機関の方々
困りごとへの気づきを持つ方なら、誰でもご相談いただけます。
どうやって開かれるの?
困りごとへの気づきを持つ方の第一声から始まります。
準備期間
- ご相談をいただいた後、テーマを適正サイズにブラッシュアップし、着席者を決めます。
- 着席者には、住民、中間支援、企業、メディア、NPO等、行政、学識から利害関係者を選びます(マルチステークホルダー)
- また、自由参加のオーディエンスの皆様を集める広報も行います。
会議当日
- 記録者が会議の場に発露された情報を構造化し、記録します。
この記録が、課題解決に向けてのアプローチの基礎となります。
マルチステークホルダー
セッション1
センターメンバーによる事実・視点・評価・事例等の情報提供
- 着席者から、それぞれの視点で困りごとの周囲にある事実(統計)
- 視点・評価・事例を提示し、着席者間で共有します。
サブセッション
一般来場者も全員参加しての話し合い
- オーディエンスが小グループに分かれ、各グループに論点提供者と 着席者も参加して議論をします。
セッション2
課題の確認と解決に向けての座組や方向性の議論
- サブセッションでの議論の焦点を、全体に共有します。
- 着席者間で、困りごとの社会課題化や解決に向けての方向性を探ります。
社会に問いたい困りごとへの気づきを持つ方は、まずはお気軽にご相談ください。
沖縄式地域円卓会議開催
マニュアルの販売
沖縄式地域円卓会議は、社会課題を市民参加で解決したいと考えている方々の一助になりたいと考えて開発されたもの、沖縄県内で70回以上の開催が実現し、たくさんのお問い合わせを頂くようになりました。
エッセンスをまとめたマニュアルをお届けします。
地域円卓会議の準備段階にもウェイトを置き、
[1.テーマ決めのプロセス]
[2.着席者を決めるプロセス]
[3.当日までの準備やコミュニケーション]
[4.当日の運営]
[5.報告書作成]
の全過程をわかりやすく説明するテキストとなるように企画しました。