募集中の基金

若年シングルマザーを応援するシェルター支援基金

誰のため/なんのため
お母さんになると決めた女の子たちと 生まれてくる赤ちゃんのために

DVや虐待、経済的問題など、様々な困難を抱えるなかでママになる若い女性たちを支え、支援の輪につないでいく事を目指しています。

安全な環境で心身の安定をつくります
活動主体
一般社団法人おにわ

最も困難が集中している若い妊婦の、特に応援が必要な時期を支えていくための拠点の必要性から立ち上げた団体です。

看護師・助産師・保育士を含むスタッフで女性と子どもを応援するシェルター「おにわ」を運営しています。

活動内容・お金の使い道
4世帯規模の住宅で 入居者である特定妊婦に24時間365日対応しています

「特定妊婦」とは出産前後の支援を必要としている女性たちで、「若年妊産婦」とは20歳未満で妊娠・出産する女性を指しています。沖縄は若年出産率が最も高い県でありながらも(2023年調査)、課題を抱える出産前の女性たちを支える施設がこれまでありませんでした。

 

おにわは、若年妊産婦である女の子たちが出産前から出産後4カ月まで宿泊することができる施設で、以下の4領域から総合的に支援しています。

 

①安全な環境で暮らす 

②心と身体の安心をつくる 

③行政とつながる 

④地域での生活基盤の整備 

※詳細は報告書(PDFリンク)に

 

また、現場で女の子たちと関わってきた経験から、彼女たちがこれまでの育ちの中で得ることが難しかった自尊心を作り出していくことが大切だと確信しています。

 

おにわは、2023年10月に沖縄県の事業になり、運営費のベースは担保されるようになりました。ですが、上記の考えから、子どもやママのお祝い事、はたちを祝う会、病院への同行、就職のサポートなど、きめ細やかな支援を続けていくために、寄付金を活用させていただきます。また、行政では対応できないアウトリーチの支援も実施したいと思います。

寄付金ではたちを祝うお着物を購入しました
おにわの様子。居心地のいい空間が自尊心を生み出します
活動の背景・社会環境
特に厳しい3%の若年妊産婦がいます

代表である上間陽子(琉球大学教授)が、地道な聞き取り調査(※)により出産前後に暴力にさらされながら子どもを育てる特に厳しい3%の若年妊産婦の現状を報告しています。

 

出産数日前まで胎動が聞き取れない、解離性障害を抱えている、暴力/性暴力被害経験、ネグレクトされて育ったなどの困難や、それらの複合による困難を抱えている若年妊産婦が沖縄には存在します。また、彼女らをターゲットにした活動団体による寄付金詐欺など様々な問題が発生していた事から、「おにわ」の立ち上げを決意しました。

 

※科研費 基盤C(2012年 - 2014年)、基盤C (2015年 - 2018年)

この活動の協力者/地域資源
母子に対して、関係機関や専門家と連携してケアに取り組んでいます

出産受け入れ病院:琉球大学病院周産母子センター 銘苅桂子 教授

 

トラウマ関連のスーパーバイズ:斉藤里菜 精神科医

 

母子の発達のモニタリング:前田志保 小児科医

 

法律相談:古謝千尋 弁護士

 

また、スタッフと繋がりのあるボランティアによるワークショップなど、入居者や卒業生向けのイベントも不定期で実施しています。

染め体験(ご寄付でのイベント:卒業生の染体験・作品づくり)
これまでの活動・実績
2年間で11人の母親と 12人の子どもたちを保護、支援してきました

2021年 開所 開所から2年間で11人の母親と12人の子どもたちに関わる。

 

2023年 県の「沖縄県特定妊婦等支援特例事業」の委託先に。

寄付募集のゴール・これからの活動
卒業した母親たちが 何かあった時に頼ってくれるように

母子が地域で安寧な暮らしをしていけるように、そのための適切なサポートが公共から受けられる状態を目指して活動してきました。

 

2023年には沖縄県の「沖縄県特定妊婦等支援特例事業」の委託先となりました。公の事業となり、ひとつの大きなゴールを達成しました。これからもきめ細かな支援を行うとともに、おにわを卒業した後の母親たちが、何かあった時におにわに相談してくれる状態を目指します。

卒業生が手伝ってくれたある日の食卓

ご確認事項

※(公財)みらいファンド沖縄を通じた本基金へのご寄付は、税制優遇の対象です。詳細はこちら

※本基金への寄付額のうち15%を(公財)みらいファンド沖縄の基金運営費に充当させていただきます。

メッセージ
活動にかける想い・感謝のことば・支援者から
【入居者たちのことば】

 

「ずっと大変だったけどおにわに繋がるためだったと思う。」

 

「内視鏡検査やらないでいいって。病院が話を聞いてくれました。」

 

「入院して一番苦手だった助産師が一番好きになった。」

 

「あこがれの保育園に入れました。」

 

「幸せになりたい。」

 

「ごめんごめんごめんってひたすら謝ったら怒りは収まる。」

 

「病院にカップルで来ているひと見たら、みんな不幸になれと思ってしまう。」

 

「今までずっと大人が決めてきたらどうせ大人が決めるんでしょう。」

 

「DVではないと思っていた。」

 

「選んでいいの?」

 

「自分よりももっと大変な人がいると思うから、自分は大丈夫。」

 

「役場のおかげ!」

 

「2年半、外に出ていないんです。」

 

「望んだことをやってもらえたことがないからだはず。諦めるのは。」

 

「考えるの疲れた。」

【支援団体のことば】シロタモコ様

10代の妊娠、出産のサポートに関わったことで見えてきた課題がたくさんあります。その1つに本来、命の誕生はパートナーや周りからの祝福がスタートであってほしいと願いますが、なかには心無い言葉で傷つくことからはじまる子もいます。出産の決断から様々な課題をベビーと一緒に乗り越えて行く中で、おにわという安心できる場所やスタッフの温かい繋がりの中でママになる準備ができることは、心強さや前に進む力が育まれます。そのような場所を作りきめ細かな支援を継続しているスタッフの頑張りに感謝。

今後もおにわを応援します。

【寄付者のことば】打越正行様

すべての沖縄の女の子たちの声を、いつでも、どこでも、聴くことのできる社会をめざしていく必要を感じています。若年ママの出産・子育ての応援シェルター「おにわ」の活動に賛同し、末永く応援させてもらいます。

【寄付者のことば】儀保 由美子様 NPO法人子どもシェルターおきなわ 元月桃ホーム長

十代で、ひとりで出産を選らばざるを得なかったひとに伝えたいことがあった。「子どもを身ごもり、出産することは産んだ人の責任だから、親として努力はして欲しい。でも、ママになったあなたも、まだ若くて未熟で、大人から守られていい大切な存在なんだよ。だから、自分ひとりで背負うのではなく、まわりの人の手をたくさん借りて欲しい」と。
おにわの努力によって、若い人を社会のおおきな輪で包み、支援できることに感謝します