募集中の基金

フードバンクオキナワ基金2023

誰のため/なんのため
日々の食品を必要としている方々へもったいない食品を活かすために

フードバンクは、学生や子育て中の家庭、様々な事情で食品が必要な方々に、福祉機関や関連組織を通じて、地域で発生したもったいない食品や寄付された食品を無償で提供しています。地域における「食品の無駄を減らし、必要な人々に届ける」システムは、地域の食のセーフティネットとして貢献しています。

活動主体
NPO法人フードバンクセカンドハーベスト沖縄

もったいない食品を地域で食品を必要とする人へ提供し、地域社会の課題に対し持続可能な取り組みを行うNPO法人です。

 

代表の奥平は、ある日、テレビを観て知った食品ロス問題に衝撃を受けました。同時に、もったいない食品を福祉施設団体に届けるフードバンクの存在を知り、「自分も参加したい」「世の中の人に知らせなきゃ」と活動をはじめました。

 

2007年当時、まだフードバンクがなかった沖縄では、もったいない食品の情報や食品会社から食品を得ること、福祉関係の施設・団体に食品を受け取ってもらうことも難しい状況でした。

 

そこで奥平は、まずは活動を知ってもらうためにチラシを作成し、何件も断られながらようやく許可してもらえたフリーマーケットで毎週チラシを配りました。配り続けるうちに、「ここで食品を募ってみたはどう」との提案を受け、会場の協力が得られたこともあり、フリーマーケット会場が食品の寄付を受け付ける最初の場所になりました。

 

その後、徐々に企業からの寄付や配布先の福祉施設団体が増えていきました。また、個人や学生が食品を集めて持ってきてくださるようになったほか、行政が食品を求めている生活困窮者への提供窓口にを担ってくれるようになりました。今ではたくさんの人の行動が原動力となって、活動が発展しています。

活動内容・お金の使い道
食品の無償提供を受け、 必要な人に無償で届けています

寄付で預かった食品は、安心安全に届けるために品質の管理を行っています。

 

現在は、こどもの居場所や社会福祉協議会など県内の160か所の連携施設や団体を通じ、食品を無償で提供しています。また、地域のひとり親家庭などに直接食品を配るパントリーにも力を入れています。

 

いただいた寄付は、食品を保管管理するための拠点の維持費や食品の運搬などに関わる費用として活用いたします。

活動の背景・社会環境
コロナ禍・物価高で生活が厳しい人が増えています

個人世帯への食料支援数は、新型コロナウィルス感染症流行前の2018年度は一年間で7,365人でした。

 

2022年度は物価高騰の影響も加わり16,031人と約2.18倍増加しました。

 

食品を受け取った方々からは「物価高騰で経済的に厳しい」「子どもたちにお菓子を買ってあげられない」などの声も多く寄せられており、フードバンクの食料支援の必要性を日々感じています。

 

この活動の協力者/地域資源
食品の提供や分配作業に多くの方の力をお借りしています

フードバンクの活動は多くの団体や個人の方々から食品をご提供いただくことで成り立っております。活動内容をご支援いただけるスポンサーは随時募集しております。

 

また、沖縄らしい食のセーフティネットとしての取り組みに賛同し、普段は様々な仕事をしている人たちがフードバンクのボランティアに携わっています。ご興味のある方はHPまたはお電話にてご連絡をお待ちしています。

これまでの活動・実績
食品支援を2007年から続け、国による関連事業も担ってきました

〈沿革〉

 

2007年

 代表の自宅にて「フードバンク沖縄」をスタート

 

2008年

 地元新聞社に初めて取り上げられ、沖縄の企業から初めての食品の寄贈を受けました。

 福祉窓口を通じて個人世帯への食品配布もスタートできました。

 

2010年 

 事務所を間借り。農林水産省「沖縄県におけるフードバンク活動推進事業」を受託しました

 

2012年

那覇市上間に事務所を移転。法人格を取得

 

2015年

WAM「社会福祉振興助成事業」を受託。

 

2016年

農林水産省「農村漁村6 次産業化対策事業補助金」を受託。

 

2017年

食品ロス削減法骨子案の立案に有識者として参画。

 

2020年

全国食支援活動協力会による休眠預金事業を受託。

 

2021年

沖縄県食品ロス削減推進委員・実務者委員として県会議に参加。

休眠預金事業でセカンドハーベストジャパンとの共同事業

「沖縄フードセーフティネット構築事業」を実施(~2022年3月)

沖縄県食品ロス県民会議

豊見城市翁長に事務所移転

 

2022年

令和4年度農林水産省フードバンク活動緊急支援事業地域

ブロックコーディネーターを受託(11月・2月情報交換会開催)

 

2023年

豊見城市立図書館講座講師。

令和4年度(補正)農林水産省フードバンク活動緊急支援事業地域

寄付募集のゴール・これからの活動
より多くの方々に食品を届ける体制作りを目指して

2021年11月、保管できる倉庫の余力やボランティア等を受け入れる環境を拡充するため、豊見城市翁長に移転を行いました。移転先の広さは4倍、食品等の保管能力は6倍以上、駐車場やボランティアの受け入れ問題等もなくなりましたが、次は活動の継続が新たな課題となっています。

 

皆さんからの寄付金は、事業に必要な運搬車両の維持管理や倉庫の運営費などに活用させていただき、より多くの生活が苦しく食品を必要としている方々に食品を届ける体制を目指します。

 

〈設備の概要と必要経費〉

倉庫の広さ   198平米

家賃・光熱費 平均 53万/月

車両維持費  平均 50~100万/年

 

メッセージ
活動にかける想い・感謝のことば・支援者から
【食品利用者のことば】

「物価高騰の中、生活費のやりくりが厳しいとの相談が多くなっています。まだまだ厳しい状況で生活しています。毎月いただける食材がある為、少し不安が取り除けます。」

【福祉施設の方からのことば】

  「子どもたちが、お米が食べられる!お菓子もある!と笑顔で喜んでくれました。世帯の状況にあった食糧支援が受けられたことに感謝です。お母さんからは『子供の笑顔と食糧支援、心遣い、嬉しいです。』と感謝いただいています。相談して良かったです。ご支援ありがとうございます。」

 

お子さんがいる世帯の方が『お米がとても助かります』とおっしゃっていました。相談の帰り際、笑顔でお礼を言っておられたのが印象的でした。沢山の温かい気持ちが必要な世帯へと繋がっています。感謝

 

「今回、転職や病気療養などで収入が減った方がいて、食料をお願いしました。子育て世帯に対する支援は多いのですが、子のいない世帯への支援は少なく、フードバンクからの食料支援は、いつも助かっています。」