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寄付総額196,644,209円 のべ寄付者数(件数)4,774件
2023年度助成プログラム「Okinawan Dreams Project 2023」
今年度は、児童養護施設及びひとり親家庭、里親支援家庭などの生活困窮世帯の中高生にインドネシア・バリ島へ10日間、2人を派遣する留学支援となります。また、生活困窮世帯のみならず、引きこもりなどの社会に参加することや自分らしく生きていくことが難しくなっている生徒にも、新しい道へ一歩踏み出すチャンスを与えられる機会を提供します。
今回のプロジェクトでは、選ばれた中高生の方々に異文化・多文化を理解するため、インドネシア・バリ島をオンラインで結び、渡航前の事前学習を行います。その後、インドネシア・バリ島での体験・冒険をしてもらいます。そのための海外への旅費・滞在費、海外保険等の費用を助成します。
■募集及び選考
募集期間:2023年7月7日~7月28日
選考結果通知: 2023年7月30日(予定)
壮行会: 2023年8月11日(予定)
オリエンテーション:8月11日(予定)の壮行会前にオリエンテーションを実施します。
報告会: 帰国後(9月下旬予定)に帰国報告会にて、視察で得たことを発表していただきます。
■助成対象
アジアへの留学に必要な経費(旅費、宿泊費、食費、研修費等)を対象とします。
■派遣期間:
2023年8月16日~8月26日(インドネシア)
■募集人数:
2人(予定、寄付金額の状況によって、募集人数は最終決定)
■応募要件:
沖縄県内の中学、高校に通う生徒であり、下記の条件を満たす者
1)児童養護施設およびひとり親家庭、里親支援制度などを受けている生活困窮世帯の生徒であること
2)引きこもりなどの社会に参加することや自分らしく生きていくことが難しくなっている生徒であること
3)沖縄における留学や海外プログラムの広報活動を積極的に行い、留学により学んだ成果を、帰国報告会などで報告すること
4)帰国後、報告書を作成し、提出すること
■帰国報告会:
日時:9月下旬予定 留学した経験を発表していただきます。※ 報告会はどなたでもご覧いただけます。
応募はこちら 申込みフォームよりお願いします。
参考資料 ※この数年はコロナ渦のため、プログラムを休止していましたが、2017年度から実施しているプログラムです。
2018年度助成事業報告:Okinawan Dreams Project 2018_成果報告書
2019年度助成事業報告:Okinawan-Dreams-Project2019_成果報告書
じぶん基金を活用して「宮里大八国際交流基金」を、沖縄の子どもたちに世界を経験させたいとの想いで設立しました。宮里大八国際交流基金の設立前の活動では、世界34カ国の大学生が参加し、地域の課題を解決する成果発表を行う「エナクタスワールドカップ(EnactusWorldCup)」への大学生の派遣支援を行ってきました。その中で気づいたことは、大学生よりも若い世代である高校生や中学生に世界を感じてもらう機会を提供することが重要であるということです。
これまで本基金では、ひとり親家庭、児童養護施設、里親家庭等の中・高校生を対象にアジアへ研修生の派遣プログラムを行ってきました。2017年は3人の中学生、2018年では4人の中学生をインドネシア・バリ島とフィリピンに派遣支援を行いました。2019年は3人の中・高校生をインドネシア・バリ島へ派遣支援を行いました。それぞれの生徒が、インドネシア・フィリピンで沖縄では味わえない体験を通し、多くの学びや気づきを得て帰国しました。帰国後の成果報告会では、本プロジェクトは彼ら彼女ら自身の夢や目標をより明確にすることができると確信しました。これまで派遣したメンバーには引きこもりから本活動を通して前向きにチャレンジする気持ちになった、沖縄と海外との文化や宗教の違いを知ることでもっと勉強したくなった、これまで夢や目標はなかったが将来はアジアで活躍できる人材になりたい、等の報告がありました。
世界の若者は、中高生の頃からPBL(ProblemBasedLearning,ProjectBasedLearning;問題解決型学習、課題解決型学習)型の教育を行っています。沖縄の中高生にも、沖縄の課題のみならず、アジアや世界の課題を知るために、世界に飛び出し、世界にいる同世代の子ども達と出逢い、刺激を受ける取り組みを提供することが重要です。
今回のプロジェクトでは、選ばれた中高生の方々に異文化・多文化を理解するため、インドネシア・バリ島をオンラインで結び、渡航前の事前学習を行います。その後、インドネシア・バリ島での体験・冒険をしてもらいます。
2020年に予定していた派遣プログラムは、新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックの影響により、海外への派遣ができなくなりました。特に、インドネシアやフィリピンでも都市封鎖(ロックダウン)が長期間行われ、国際交流や現地への渡航ができない状況となりました。3年以上が経過し、各国の入国規制や水際対策も緩和されつつあり、研修生を派遣することが可能となっています。2023年は、4年振りに「OkinawaDreamsProject」を再開し、沖縄の中高生に、アジアにいる同世代の子ども達と出逢う機会をつくるため、アジアへの旅費・滞在費を助成するプログラムを実施し、インドネシアでの体験・冒険をしてもらいます。本基金では、海外ボランティア活動、海外家庭でのホームステイ等に必要な旅費・滞在費、海外保険等の料金を助成します。今回の助成を活用して、中国や東南アジア、海外との交易を通して、人と文化の架け橋を目指してきた琉球の先人から受け継いだ志を受け継いでくれることを期待しています。
【事業によって期待される効果】
沖縄とは違う人や文化にふれる機会を提供する
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沖縄では得られないアジアの同世代が何を感じ、何を目標に生きているのかを知る
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地域課題をグローバルな視点で考えるきっかけを作ることができる
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自分自身の夢や目標を確認することができる
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夢や目標に向かって一歩を踏み出すことができる
「志」高く、「外界志向」で世界へと「挑戦」する次世代の人材を育成する
仲村巌チャレンジ基金は「外界志向」「志」「挑戦」の点で、沖縄の若い人材の目標となる個人、グループを賞賛し、その活動を応援しています。同基金では「ロッキーチャレンジ賞」として、毎年1人の受賞者を決定しています。私(宮里大八)は、2017年の第8回ロッキーチャレンジ賞を受賞させていただきました。同賞の副賞(100万円)を原資として、宮里大八国際交流基金では、「志」高く、「外界志向」で世界へと「挑戦」する次世代の人材を育成するプロジェクトを立ち上げました。
2022年3月に沖縄県が発表した「子ども調査(2021年度)(注2)」では、中学2年生の進路について、「大学またはそれ以上」は、一般層においては51.5%、低所得層Ⅰ(困窮層)においては26.3%と低くなり、逆に「高校まで」と答えたのは一般層で10.1%、低所得層Ⅰ(困窮層)で24.4%と高くなっています。また、2023年4月に沖縄県が発表した「高校生調査(2022年度)(注2)」によると、所得が低い世帯ほど「この高校までで良い」「専門学校まで」の割合が高くなり、「大学まで」「大学院まで」の割合が困窮世帯で非困窮世帯に比べると低い割合となっています。さらに、保護者は「博物館・科学館・美術館などに行く」「キャンプやバーベキューに行く」「スポーツ観戦や劇場に行く」「遊園地やテーマパークに行く」などの体験を、所得が低い世帯ほど、体験が「ある」という割合は低く、経済的な理由でできないと回答した割合は高くなっていました。
そのような経済的な理由で夢や目標を諦めてしまわないように、児童養護施設やひとり親家庭などの生活困窮世帯の中高生を対象として2017年から3年間、支援しています。沖縄は国内で最も厳しい教育環境にあります。しかし、アジアにはもっと厳しい教育環境で頑張っている子どもたちがいます。その子どもたちとの交流を通して、沖縄の子どもたちが夢や目標に向かって挑戦できるようご支援をお願いいたします。
沖縄式地域円卓会議は、社会課題を市民参加で解決したいと考えている方々の一助になりたいと考えて開発されたもの、沖縄県内で70回以上の開催が実現し、たくさんのお問い合わせを頂くようになりました。
エッセンスをまとめたマニュアルをお届けします。
地域円卓会議の準備段階にもウェイトを置き、[1.テーマ決めのプロセス][2.着席者を決めるプロセス][3.当日までの準備やコミュニケーション][4.当日の運営][5.報告書作成]の全過程をわかりやすく説明するテキストとなるように企画しました。