設立趣意

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『みらいファンド沖縄』は、沖縄の市民社会に[ヒト・モノ・カネ]といった資源を循環させるため、

NPOの情報発信を助ける「情報流通事業」、および助成プログラムを提案・実施する「ファンド事業」を行うべく、

2010年4月に設立した中間支援組織です。


 

みらいファンド沖縄設立趣旨書
 


■ 財団を立ち上げるにあたっての背景と目的

 沖縄では、 地域が伝統的に持つ強い相互扶助の精神から、多くの市民が主体となり、社会に顕在化した問題を解決するために様々な領域で奮闘しています。しかしながら、その強いモチベーションとは裏腹に、組織・資金・ネットワークが脆弱な場合が多く、活動の質が保てない状況となっています。

▼市民が社会を変えるためには何が必要なのか?
▼市民活動が社会から信用されるにはどうすればいいのか?
▼市民活動を社会や地域全体で支えていく仕組みとはどんなものなのか?

 この命題に対して、私たちは真剣に議論し、「みらいファンド沖縄」という財団として発足することにしました。当財団は、市民の手によって立ち上げる事を旨とします。そして、このような市民活動を支える「情報流通事業」と「ファンド事業」とを有機的に運営することにより、資源[ヒト、モノ、カネ]が循環する社会を実現します。

■ コンセプトは、情報流通と資金循環

1. 市民活動の多くは、どうしても活動に注力するあまり、活動内容を記録し、世の中に発信
することをおろそかにしがちです。私たちはこれらの活動情報を広める仕組みを構築し、効果的に生きた情報を発信していきます。ここから発信された情報がいつしか共感に変わり、資源の循環 [ヒト、モノ、カネ] の重要なインフラとなることを目指します。

2. 資金循環は、市民活動を継続させる重要な要素です。私たちは、情報を流通させることで生まれた共感を、民間・行政と橋渡しし、その活動の本質に合った資金を自主的に調達しながら、市民活動が自立的かつ継続的に行われる環境作りを目指します。

■ 活動内容

 私たちは以下の3つの領域で活動していきます。
1. 市民活動の情報流通支援
2. 自主的に調達した財源による、個別の市民活動への助成
3. テーマ性を持ち、助成を行う行政・企業に対しての、助成プログラム開発の支援と助成実施への協力

 私たちは、沖縄をより良くするためのネットワークの拠点となり、市民活動と民間・行政との橋渡しを目指します。また、 事業型の組織運営をすすめ、市民活動の社会的基盤の整備と充実を目指します。

2010 みらいファンド沖縄財団設立準備会

 



なお、設立にあたっては、その拠出金を市民のみなさまから募り、93名の方から300万円を寄付いただきました。