【報告】3/1 南城市尚巴志のまちづくりを考える円卓会議を開催しました
昨年度は、名護、宮古島にも行き、今年度は、国頭村、うるま市と、県内各地での地域円卓会議のお手伝いをさせていただいていますが、今度は南城市です。テーマは「尚巴志を活かしたまちづくりのために、市民の知恵とチカラが発揮できる場をつくるには?」。
南城市では現在「尚巴志活用マスタープラン」を策定する準備を進めています。今回の円卓会議は、その策定を来年度早々に控え、これまでの議論を振り返りつつ、もう一度市民のみなさんと情報を共有していこうという内容になりました。
今回、いつもの論点提供(会議のテーマを投げかける)前に、「尚巴志ってどんな人だったのか」を会場全体で共有するための情報提供をいただきました。文献があまり残っていないと思われているが、実はそうではなく、それを取り巻く周囲の人たちとのエピソードなどがいろいろ残っているんだそうです。
そして論点提供として、南城市教育委員会の方から、尚巴志活用マスタープラン策定の現状報告がありました。市民ワークショップや職員ブレストを経てきたこと、そこから「知る」「語る」「体験する」という柱が見えてきたことなどを、とてもわかりやすく説明されました。
次に、着席者からそれぞれのお立場での取り組みについて紹介いただきながら、意見をお聞きしました。尚巴志にまつわる取り組みはいくつかあることが、みなさんの発言の中からわかってきました。
会場全体でのワークセッションでは、情報発信に力点を置いたお題で話し合っていただきました。参加者の9割が南城市民ということもあり、かなりの熱気でした。
そして再び円卓の方へ議論を戻し、他県の偉人まちづくりの事例の紹介や、また、どのように情報発信をしていき浸透させていくか、など、多彩な意見を出し合いました。
中でも印象に残っているのは、尚巴志の人となりをどう生活の中に浸透させていくか、という視点。尚巴志や文化財今の時代を築いてきた先人の知恵であると、自然と敬う心。それだからこそ、市民のアイデンティティとして息づいていく。そうした蓄積があっての活用になるのでは、という議論の流れに、すでに深くある地域への思いが感じられました。
会場の市民ギャラリーは、旧大里村の議場だったところ。なので、会場自体が円形になっていて、実は、密かにテンションが上がっていました…。
市民ワークショップや職員ブレスト、そしてこの円卓会議を通じて策定される「尚巴志活用マスタープラン」。楽しみですね。来年度にはお披露目シンポジウムがあるそうです。
着席者のみなさま、会場来場者のみなさま、おつかれさまでした!
★この円卓会議のようすを紹介いただきました。
20140307times_rt-shohashi.pdf
ー●●●ーーーーーーーーーーーーーーーーー
南城市尚巴志のまちづくりを考える円卓会議
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
南城市では、2012〜13年度にかけて「尚巴志活用マスタープラン」策定に向けた取り組みを進めております。このマスタープランでは、三山統一600周年となる2029年をゴール地点として、市民の中に「尚巴志スピリット」を育んでいくと同時に、歴史資源としての尚巴志を活用し商工業・観光の振興などにも拡げていくことをめざしています。
このマスタープラン策定に向けては、市民や市職員によるワークショップを重ね、委員会による議論が進んでいますが、その取りまとめに向けて、行政・NPO・地域企業・学識・メディア等、多様なメンバーを一堂に会した、公開型の議論の場として「円卓会議」を開催いたします。歴史資源を活かしたまちづくりについて、ご来場くださったみなさまと一緒に考えていきたいと思います。
ーー● 会議のテーマ ●ーー
尚巴志を活かしたまちづくりのために、
市民の知恵とチカラが発揮できる場をつくるには?
ーーーーーーーーーーーーーー
南城市では現在、「尚巴志活用マスタープラン」の策定に向けた取り組みを行っています。市民のみなさんや職員によるワークショップを経て、さまざまな意見やアイデアが集まりました。マスタープラン策定後の具体的な取り組みを始めるため、既存の取り組みや人材、そして新たに関わろうとする市民とを繋げ、その知恵と力が発揮できる場をどのように作っていけばいいでしょうか?
論点提供:尚巴志活用マスタープラン策定事業について
喜瀬 斗志也(南城市教育委員会 文化課 主事)
情報提供:尚巴志とはどんな人物だったか?
上里 隆史 氏(歴史研究家)
ーーー ーーー ーーー
●開催日時 2014年3月1日(土)14:30〜17:00
●会場 南城市役所 大里庁舎3階 市民ギャラリー
●着席出席者
・ 上里 隆史 氏(歴史研究家)
・ 上地 哲 氏(沖縄国際大学 産業情報学部 非常勤講師)
・ 石田 俊輔 氏(なんじょう地域デザインセンター 理事)
・ 城間 正一 氏(尚巴志像建立期成会 副会長)
・ 大濱 絵里子(紙芝居グループ「トライアングル」)
・ 又吉 俊充 氏(沖縄タイムス 南部総局 記者)
・ 屋我 英樹(一般社団法人南城市観光協会 主任)
・ 喜瀬 斗志也(南城市教育委員会 文化課 主事)
ファシリテーション:
宮道 喜一(NPO法人まちなか研究所わくわく 副代表理事)
司会進行:
平良 斗星(公益財団法人みらいファンド沖縄 副代表理事)
●主催 南城市(教育委員会文化課)
●事業受託 株式会社 国建
●協力 NPO法人まちなか研究所わくわく
公益財団法人みらいファンド沖縄
<地域円卓会議>
これまでの開催・支援のまとめは >>>コチラ!
『沖縄式 地域円卓会議 開催マニュアル』(2013年4月刊)
詳しくは >>>コチラ!