「サン・ジョルディが沖縄にきたよ!」プロジェクト基金
スペインのカタルーニャ地方では、4月23日は「サン・ジョルディの日」と呼ばれ、日本のバレンタインデーのように本やバラをプレゼントしあう習慣があります。ユネスコはこの日を「世界図書の日、著作権の日」に、日本でも「子ども読書の日」に制定されており、本ととても関連が深い日になっています。
私たち沖縄スペイン協会は、毎年4月23日の週に「サン・ジョルディが沖縄にきたよ!」と題して、沖縄に在住する外国人の方々と一緒に世界のものがたりの読み聞かせイベントを開催しています。
このイベントを通して、沖縄県の子どもたちや幅広い世代の方にも読書を楽しむきっかけを届けていきたいと願い、活動しています。

沖縄スペイン協会(SEO; Sociedad Española de Okinawa)は、2016年に創設された非営利団体で、4月には「サン・ジョルディが沖縄にきたよ!」の世界の読みきかせイベント、9月〜12月は「スペイン発見!」と題して、スペイン語初級クラスやスペイン・中南米の料理教室、11月にはスペイン語映画祭を開催しています。
沖縄スペイン協会の会員は現在18名ですが、イベント時には多くのボランティアの方が活動に協力してくださいます。私たちと一緒に活動してくださる方を随時募集中です。

これまで「サン・ジョルディが沖縄にきたよ!」を那覇市で4回開催してきました。おかげさまで毎年ご好評いただいています。今後は那覇市での開催だけでなく、沖縄のへき地や島嶼の子どもたち、そして幅広い世代の方々へも届けたいと考えています。
「サン・ジョルディの日」を通して、世界のものがたりに出会い、お気に入りの一冊を発見するきっかけになることを願っています。世界のものがたりを読んでくれる外国人の方々とスタッフ一同、皆さんと一緒に島しょ地域でのイベントを盛り上げていきたいです。

文部科学省(文科省)によると、子どもだけでなく全世代において年々読書をする人が減ってきていると言われています。
子どもの読書活動に関する法律(平成13年)において、「子どもの読書活動は、子どもは言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものとし、人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠くことのできないもの」としています。また子どもの生活力に関する実態調査(平成27年)では、読書をすることが多い子どもほど、コミュニケーションスキルや礼儀、マナースキルが高いことも分かっています。
さらに文科省は、「情報化が進む現代において、自分でものを考える必要があるからこそ、一層読書が必要になるのであり“みずから本に手を伸ばす子どもを育てる”ことが切実に求められている」と述べています(平成29年)。

毎年開催している「サン・ジョルディの日」をはじめ、私たちの活動はすべてボランティアの皆さまのご協力によって企画・運営されています。
沖縄に住む外国人の読み手の皆様、そしてイベントの準備から運営までご協力くださるボランティアの皆さまに心より感謝申し上げます。私たちはボランティアを随時募集しております、私たちと一緒に本と文化の魅力を広げるイベントを盛り上げていきませんか!?

毎年4月23日に合わせて、これまで4回「サン・ジョルディが沖縄に来たよ!」イベントを開催してきました。毎年参加してくださる外国人の皆さまも読み手として年々パワーアップし、私たちもよいイベントにできるように工夫を重ねてきました。読み聞かせの本は、外国人の方が自ら創作した物語も含まれ、劇やマペット、音楽、フラメンコ舞踊もあり、毎年大盛況です。またサン・ジョルディの日にちなんだグッズを手作りするワークショップも好評で、多くの方に楽しんでいただいています。
イベント終了後、参加してくださった子どもたちが図書館で本を借りるためにカウンターに並ぶ姿を見るたび、私たちは大きな喜びを感じています。このような楽しさいっぱいの体験を、ぜひへき地や島しょ地域の子どもたちにも届けたいと考えています。


へき地や島しょ地域に住む子どもたちにも、サン・ジョルディの日のイベントを通して、本と出会い、新しい発見をする喜びや、読書が好きになるきっかけを届けたいと考えています。

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スペインバルセロナ出身の私にとって、「サンジョルディの日」は1年で最も美しい日です。私はこの特別な日に、スペインと沖縄が、本と文化への愛を分かち合えることをとてもうれしく思います。