沖縄県女性の翼・OK基金
DV被害者やひとり親でお子さんを養育している方など、さまざまな理由により貧困状態にある単身の女性のための基金です。
沖縄県女性海外セミナー「女性の翼」をはじめとする研修事業の実施や女性の社会進出を促進するための活動を行い、沖縄県における男女共同参画社会の実現に寄与することを目的とする団体です。
2020年8月、困難な課題を抱えた女性や子どもの自立支援を、SDGs -一人も取り残さない -活動 の一環として、株式会社大川の支援をきっかけに本基金を創設し、取り組みを開始しました。
寄付金を募っている「沖縄県女性の翼・OK 基金」では、DV 被害やひとり親など複雑で緊迫した事情を抱えた女性の自立支援を行っています。
“住む場所がない女性たち”が一時保護施設を退所後,脅えることなく生活の安全を確保し自立の一歩を踏みだせる一助になれたらと、私たち沖縄県女性の翼・OK基金のメンバー・公的相談機関とが連携を図りながら活動しています。
〈支援対象〉
生活支援施設又は居宅等において、本人が自立に向け資金活用を申請し、自立支援のために当基金の活用が必要かつ適切と認められた者
〈支援額〉
一人あたり5万円を上限に物品や金額を給付
〈シェルターへの支援〉
・民間支援施設への支援を通して、食費の工面に困窮している入居者への支援
・支援金:一施設5万円
高い若年出産率や貧困率の背景には、それぞれの困難から自立できずにいる女性たちがいます。
沖縄県の県民所得は11年連続で全国最下位、賃金は最低水準、貧困率においては全国平均の約2倍となっています。若年層の出産割合も全国平均の2.5倍など、沖縄県が抱える問題は多岐にわたっています。混沌とした状況は、コロナ禍によりさらにさらに逼迫しました。
公的支援以外にもさまざまな自立に向けた支援が必要かつ重要です。
県内の母子支援を行う団体を通じて、支援を実施しています
県内の母子生活支援施設、母子支援を行うシェルター、沖縄県マザーズスクエア ゆいはぁと等と連携し、生活支援を必要としている女性たちを支援しています。
相談は相談先である市町村の相談員からも多くあります。今後、相談数は増える可能性があります。
自立の意思を持つ女性たちに、公的支援の対象から外れる必要経費を支援してきました
【これまでの支援実績】
・2020年度(8月20日~3月31日)
支援件数:12件 支援金額:535,468円
・2021年度
支援件数:15件 支援金額:742,264円
・2022年度
支援件数:22件 支援金額:1,045,292円
母子支援施設等(食糧支援) 7件 180,000円
本基金の認知度が高まるにつれ、申請件数も増加傾向にあり今後も増加が見込まれます。支援継続のために毎年度50件250万円の支援金の他、女性保護、自立支援施設利用者への食費支援等を10施設に50万円、合わせて300万円支援金の確保が必要となります。引き続き、主旨のご理解とご寄付をお願い申し上げます。
これからの活動
・孤立を防ぎ、安全確保と自立の支援のため継続的にOK基金の支援を行います。
・適正な迅速な自立支援活動のためOK基金の周知及び支援機関連携を行います。
- OK基金説明会の開催:北部地区や離島など地域翼の会等との連携による説明会を開催します。
・支援力強化のための相談員研修会を開催します。
・寄付等財源確保を図るためOK基金の広報活動を強化します。
- 寄付団体への事業報告会の開催やメディアの活用等広報活動に取り組みます。
・支援機関ネットワークを強化します。
- 関係団体との情報交換、交流会への参加に取り組みます。
基金からの支援金を利用してテーブルと椅子セットを購入した親子からメッセージをいただきました。
お母さん
購入をあきらめていたのですごく嬉しいです。家族でテーブルを囲んで食事をするのがとても楽しみでわくわくし、感謝の気持ちでいっぱいです。
お子さん
ママの欲しかったベンチ型イスのセット超うれしい。このテーブルで宿題もごはんもいっぱいたべたり、いっぱいなにかをやったりします。大切にします。ほんとうにありがとうございました。
これから子どもとの生活をしていくうえで皆様からの支えがあったことをバネにして頑張っていきます。本当にありがとうございました。