【報告】資金循環研究会「NPOバンクについて」が終了しました(4/21)
みらいファンド沖縄主催、「資金循環研究会」が2011年4月21日(木)に行われました。
みらいファンド沖縄では、地域課題の解決に取り組むNPOが
継続的に活動できる資金循環の環境を整えることをめざし、
不定期で研究会を開催しています。
第3回目の内容は。。。
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■□ みらいファンド沖縄 資金循環研究会
「NPOバンクの仕組みについて」
~コミュニティ・ユース・バンクmomoにおける事例~
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今回は、東海地方で展開するNPOバンク、
「コミュニティ・ユース・バンクmomo」の荻江大輔さんをお招きし、
市民や企業のお金を介してNPOやコミュニティビジネスを応援し、
地域を豊かにしていく「NPOバンク」の仕組みについて学びました。
□日 時:4/21(木)18:30~20:00 (開場18:15分)
□場 所:沖縄国際センター ニライホール3F多目的室
□講 師:荻江大輔さん(会社員・コミュニティ・ユース・バンクmomo理事)
□参加者:12名
□主 催: 公益財団法人みらいファンド沖縄
(お金の地産地消を目指すmomoの挑戦について語る荻江氏)
荻江さんは2005年に、20~30代の若者が中心となって設立した、
市民による市民のための「コミュニティ・ユースバンクmomo(東海地方初のNPOバンク)」の理事です。
市民からの出資金を、NPOやコミュニティビジネスなどの
地域課題を解決する事業を 行う個人・団体へ融資をしています。
荻江さんはNPOバンクの定義から、日本のNPOバンクの状況、そしてmomoの設立に到るまで
わかりやすく説明してくださいました。
「低金利の銀行に預けていた預貯金を地域のために運用してくれるのならば・・・・」
と出資者から預かった【意思あるお金】、それを審査によって厳選された団体へと融資する。
その橋渡し役となっているのはmomoレンジャーと呼ばれる市民ボランティアでした。
荻江さん自身もmomoレンジャー出身で社会問題と闘い、今は司令本部に移ったというところでしょうか。
(みらいファンド沖縄が目指す資金循環についてもスタッフの我如古が説明しました)
(参加者との質疑応答の1コマ)
参加者からは県内でNPOバンクの事例がなく、
NPOの中間支援組織にとっても情報が不足している中、
荻江さんの実例を元にした講義は得るものが多かったとの声を頂きました。
momoは20~30代を中心に社会の仕組みに疑問を感じて立ち上がったエネルギー溢れる団体。
荻江さんを間近に見ていてもその意識の高さと情熱を感じ、負けじと私自身の周りの社会問題意識も高まりました。
みらいファンド沖縄スタッフとしても今年度より本格的に資金循環事業を始めるため、
市民社会の資金循環の事例としてNPOバンクのしくみを学べたことは大きな収穫となりました。
みらいファンド沖縄はこれからも、
NPO等市民団体や企業が地域社会を支えあう環境を育むことを目指し、
このような勉強会も開催してまいります。
ご関心のある方は、どうぞご参加ください。
(我如古)
【参考】
コミュニティ・ユースバンクmomo
http://www.momobank.net
※全国NPOバンク連絡会
http://npobank.net/news.html