【CSRヒトワク】第39回株式会社レキオス「レキオスのCSR活動について」(× NPO法人エンカレッジ)
2012年4月、新年度が始まりました。入学・入社など新しい新生活が始まった方も多いのではないでしょうか。
その際に引っ越しをされた方も多いはず。快適な日常を過ごすためには安心できる居住空間は大切ですよね。
さて、第39回目の本日のゲストは株式会社レキオスから宜保文雄様にお越しいただき、「レキオスのCSR活動」についてお話頂きました。
今回は協働というよりは、社会課題解決型の企業という切り口でお話を伺いました。
本日聞き逃してしまった方も下のポッドキャストでお聞きになれます。
■再放送:放送当日22:00~、毎週土曜日11:00~(次回まで今回の放送を流します)
誰しも生活の基盤となる居住空間がなければホームレスとなって貧困の連鎖に陥ってしまいます。
しかしながら身寄りのない高齢者や障がい者は、貸す側が孤独死や家賃滞納・近所迷惑などを恐れて貸し渋りにあうのが現状です。
さらにアパートなどを借りる際には「保証人」が必要不可欠。身寄りのない高齢者や保証人を探すことが難しい障がい者の方は一体どうしたら良いのでしょうか?
レキオス代表の宜保社長は自身の人生経験で、その現状を体感していました。そこで社会的・経済的に弱い立場にある人々も安心して暮らせる環境づくりを目指して、保証サービスをするところから始めたそうです。
当初は全く新しいサービスに誰も理解してくれなかったそうです。しかし、借りる側の強いニーズと、貸す側の不安を取り除いていくことで徐々に利用者が増え、これまで誰も手をつけなかった社会課題に対して「レキオスだからできる」とまで言われ、不動産業界から注目される企業となりました。
そして、24時間緊急トラブル受け付けサービスや、教育格差をなくす無料インターネットサービス「レキオスBB」など、貸す側・借りる側・地域・企業にとっても喜ばれるサービスを提案・提供することでその事業を拡大してきました。
その社会企業としての業績が行政にも認められ、6市町村より高齢者・障がい者の居住サポート事業を受託するに至りました。
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「個人や一企業では出来ないこと・やりたがらないことを当社で実践し、社員にも自分の生き方や働き方について考えるよう問うてきた結果が出てきた。これからも輪を更に広げ、個人・企業・地域の枠を超えたネットワークを構築していきたい。」
(株式会社レキオス 宜保文雄 様 :写真中央)
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そして、元気な地域は企業が作っていくという信念のもと、企業間の支え合いを実現するため「レキオス倶楽部」を設立し、県内中小企業のの経営者や管理職を対象としたビジネスネットワークセミナーなどを開催してきました。
4年目となる同セミナー参加者の半分は一般の方だそうで、そこで生まれた出会いや縁で協働が生まれることもあるそうです。
来週4月17日に第56回目を迎えるセミナーでは、NPO法人エンカレッジの代表坂氏を講師に招き、経済格差が引き起こす教育格差に立ち向かう想いや実践力・経営力を学ぶことになっています。
ご興味のある方は下記URLよりお申し込みください。
社の目指す「お年寄りが安心して暮らせる社会、子供たちの明るい未来」はまさにNPO的発想と思いましたが、宜保氏はそれを敢えて株式会社で収益を上げながら実践する道を選びました。
ソーシャルビジネス・社会企業家、昨今はよく聞かれるようになった単語ですが、その言葉が生まれる前から実践している先輩方がいることがとても心強く思いました。
企業の目的が「営利」だけではなく、より良い社会・地域を作っていくという言葉に変われば、幅広い協力者や、協働相手が見つかることを教えていただきました。今後もレキオスの社会活動に注目です。
【関連情報】
株式会社レキオスhttp://www.lequios.co.jp/
NPO法人エンカレッジhttp://www.enc-ok.jp/p2-1.html
(ガネコ)