【CSRヒトワク】第29回「東北関東大震災復興支援フリーペーパー」放送終了(10/13)
東北関東大震災から半年以上が立ちました。
3月11日、沖縄県庁に居た私は、目の前のTVで流れている映像がまるで仮想の世界の出来事のようで、呆然と眺める事しか出来ませんでした。
それから、徐々に現実の出来事だと理解し、これから日本はとんでもない事になるぞと身震いしたのを覚えています。
そして、個人として出来ることは限られているけれども、何かしなくてはと復興支援の募金活動に参加したこともありました。
このブログを読んでいる方の中にも、復興支援や避難者支援に尽力された方も多いかと思います。
第29回目に当たる本日は、ちとせ印刷多和田正人 様(同席:常務取締役 平敷幸浩様)× よりそい・ふれあいボランティア沖縄 稲垣暁様にお越しいただき、「東北関東大震災復興支援フリーペーパー」の取り組みについてお話いただきました。
本日聞き逃してしまった方も下のポッドキャストでお聞きになれます。
■再放送:放送当日22:00~、毎週土曜日11:00~(次回まで今回の放送を流します)
阪神淡路大震災を経験した稲垣さんは、震災直後一番必要なのは正確で身近な情報だと実体験から感じていました。
東日本大震災直後、錯綜する震災関連情報の中から正しい情報を県民や被災避難者に伝えようと始めたのが今回の紙媒体での支援でした。
当初は代表の稲垣さんが講演会などで得たギャラで運営費や印刷経費を捻出していたところ、在沖縄宮城県人会「萩の会」の紹介で、ナンポー通商さんが費用を負担、ちとせ印刷さんが印刷協力していただくことになったそうです。
ちとせ印刷さんも会社として被災者へ直接的に支援できないか考えていた為、本業である印刷業での協力依頼にすぐに応じることが出来たと言います。
そして被災避難者と支援したい人を対象に沖縄県内の支援状況を伝えるフリーペーパーがリニューアルして誕生しました。
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「見て頂く方が喜ぶ印刷物を作るのが使命。マスメディアだけでは伝えられない被災者のキモチや現状を伝えることが出来たのは良かった。」
(ちとせ印刷多和田正人 様)
「このフリーペーパーは一生残っていくもの。未来の読者のために、この大震災で沖縄県民がどんな支援をしたか記録を残すためにも大事なんです。」
(よりそい・ふれあいボランティア沖縄 稲垣暁様)
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今回の協働は震災をきっかけに緊急性の高い支援が求められているところに、企業の「印刷」という本業を活かしてスピーディーに協力体制を築いて実施することが出来た「プロボノ」に近い事例かと思います。
これもきっと稲垣さんの行動力と身を削っての努力が実って、その意思に賛同・支援する輪が徐々に広がっていったから生まれた協働だと感じました。
来年の3月11日までフリーペーパーの発行は続きます。皆様も是非役所・社会福祉協議会などで手に取られて読んでみてください。沖大生も頑張ってますね。応援しています。
【関連情報】
■よりそい・情報支援ボランティア
http://okitiki.ti-da.net/
(ガネコ)