みんなの配信と交流プラットフォーム～コロナ禍で失った体験や発信、交流を再構築事業の二次公募に応募された申請団体の一覧です。

【配信コンテンツ開発部門】

キャンプ沖縄事業協同組合（所在地：沖縄県宜野湾市）
【ちんだみキャンプで楽しく伝統を未来に繋ぐプロジェクト〜地域文化を星と民謡と野外活動で紡ぐ〜】
コロナ禍により喪失のリスクが高まった、地域固有の芸能を支える礎であるお祭りと自治の領域へ、コロナ禍でも比較的安全に人々の楽しみ/余暇の行き場ともなったキャンプやZoom等で普及した配信技術、ならび沖縄の伝統芸能の中でも身近な三線の組み合わせにより、子どもたちへ楽しさ・利便性・第一歩を持った動機づけを促すことで、伝統芸能やお祭りと接点を持つこと、それによる継承の可能性を探究する事業とする。
具体的な活動予定：
・弊組合の関係キャンパーやインフルエンサー、離島コーディネーターへの配信技術のレクチャー・習得
・対象地域における豊年祭などお祭り/行事の配信（多良間島8月踊り（9月21〜23日）、久米島兼城獅子舞（9月28日・木） など）
・上記配信とも契機とした下記学習会参加者の募集
・学習会の実施（島での暮らしの原型とも重なる野外活動のスキルと三線をセットにした講座を3回以上の実施で想定）
・遠隔で島同士を繋ぎ同時演奏や星空を望むオンラインの「ちんだみキャンプ」会の開催

Kailua Hula Studio（所在地：沖縄県沖縄市）
【地域伝統舞踊を活用した多文化交流プラットフォームの構築及び地域の魅力再発見！～オンラインで繋がる大きな輪～ 】
①こどもたちの失われた体験の機会、②まちづくりへ参画するこどもたちの希薄化、③自己肯定感の欠如という3つの課題に焦点をあて、地域伝統舞踊を活用しオンラインで多文化交流ができるプラットフォームの構築し、全身を使って自分たちの生活する地域の魅力を表現する体験、交流する機会創出をする事で、課題解決に向けた一助とする。 ハワイは沖縄と多くの共通点や繋がりを持ち、久米島はハワイ島、石垣島はカウアイ島と姉妹島提携をしている。ハワイの伝統舞踊であるフラは、自身の土地への理解や誇りを持ち表現する。 その精神をもとに、沖縄のこどもたちが自分たちの住む土地を知り、学び、表現するという機会を創出する。 今回、離島の小学校と本島の小学校の最終的なオンライン交流、そして調整中だが、ハワイの同年代のこどもたちとオンラインだからできる交流をしたいと計画している。

【ニーズ調査部門】　

ケイスリー株式会社（所在地：沖縄県那覇市）
【沖縄の伝統・地域芸能に関する子どもの体験保障実態調査】
●調査目的と範囲：沖縄の子どもにとって、伝統・地域芸能の体験の権利が保障されるような、体験の提供方法の構築を最終目的とした調査を行う。なお、本調査は期間が限られており、子どもの体験保障における実態、課題やニーズ等をコロナ過の影響有無（オンライン活用有無含む）を含めて把握し、体験の提供方法案の抽出までを範囲とする。
●調査の構成：事前調査、量的／質的評価を含む大規模調査（全市町村対象）と深堀調査（対象地域を10市町村に絞る）、また、一部仮説検証のための実証事業から構成する。対象地域10市町村は、他実行団体の活動地域（与那国町や石垣市等）及び特徴的な地域（読谷村等）等の抽出基準を整理の上、選定する。抽出基準や現時点の候補は「Ⅳ事業設計(3)」に示す。また、対象となる取組みは、沖縄県内の伝統・地域芸能のうち、特に多くの子どもへの影響が想定される学校主体及び地域主体の取組みとする。
●事前調査：本事業の全実行団体へインタビューを実施し、取組や知見、阻害要因有無等を把握し、効果的な調査・事業実施における連携を可能にする。
●大規模調査：沖縄県内全市町村の伝統・地域芸能における子どもの体験について、主に市町村や教育委員会等に対するアンケート及び一部電話等で簡易インタビューを行い、地域や担い手の状況による子どもの体験の差異、課題等をコロナ禍の影響有無を含めて傾向を把握する。
●深堀調査：対象地域の伝統・地域芸能における子どもの体験について、主な関係者（子ども、保護者、自治体、教育委員会、担い手、地域関連団体等）へのインタビューを通して、活動、課題及びニーズ等の実態を多角的に調査する。
●実証事業：提供方法案及びその実現に向けた課題の仮説（配信有無による価値の違い等）を検証するため、実行団体が取り組む活動と連携した実証事業を実施する。 なお、仕様書の記載項目は全て調査に含める。

合同会社沖縄文化空間オーシーズ（所在地：沖縄県那覇市）
【「みんなの配信と交流プラットフォーム」におけるニーズ調査事業〜子どもたちの文化・芸術の体験機会を守るための基礎調査〜 】
本事業ではコロナ禍における小・中学校での文化芸術体験及び子どもたちの地域のまつりや音楽・芸能体験の実態について調査する。具体的には、沖縄本島及び周辺離島、宮古・八重山地域、大東島地域など、各地域における主体がコロナ禍でどのようなアプローチを取ろうとしたか、その際どのような阻害要因があり、それに対してどのように議論し子どもたちに説明がなされたかなど、プロセスや課題、実践された事例などを明らかする。そこで得られた知見を地域や学校、文化芸術体験を提供する団体と共有し、今後、再び非常時になった際、あるいは平時においても地域や経済格差なく、子どもたちの文化芸術体験機会を保障するための仕組みづくりに貢献する。