公益財団法人 みらいファンド沖縄

【報告】SIFEワールドカップ視察報告会

10月10日~12日にロサンゼルスで実施されたSIFE World Cup 2010年度大会
皆様から『沖縄学生SIFEワールドカップ派遣支援基金』に寄せて頂いた寄付をもとに、沖縄から3名の学生が視察に行くことができました。
今回、帰国した学生による報告会が11月23日(火)、沖縄県総合福祉センターにて実施されました。
 
帰国報告会会場

※SIFEについて
http://www.sife.jp/
※沖縄学生SIFEワールドカップ派遣支援基金について
https://miraifund.org/?post_type=kikin&p=2085
 
■日時:2010年11月23日(火)14:00~16:30
■場所:沖縄県総合福祉センター403研修室
■参加者数:34名、学生スタッフ6名
■視察報告者:
牧志朝英(琉球大学3年次 観光産業科学部 産業経営学科)
向井健太郎(琉球大学4年次 理学部 海洋自然科学課)
中村晋一郎(沖縄国際大学4年次 産業情報学部 企業システム学科)

■概要
助成を受け、SIFEワールドカップ2010を視察してきた3名の学生が自己紹介し、まず日程の振り返りを行いました。SIFEワールドカップの文化交流、予選、決戦といったスケジュールに加え、周辺の時間を活用して訪問したリトル東京や北米県人会の報告もなされました。
 
後半は、視察によって得た学びをもとに、各々の描く今後のビジョンについて発表があり、視察に同行した、産学官連携コーディネーターの宮里大八氏からのアドバイスもありました。
最後に、本基金のコンダクターである牧志さんからの表明がありました。沖縄においては、学生の社会的活動と企業・行政と間に距離感があり、学生の活動が育まれる上での課題となっているとのことから、次年度、SIFE沖縄プレ大会を実施することを通して繋がりを築き、現状を変えていきたいとのことでした。
 
■詳細 
□視察日程の振り返り
SIFEの仕組みのおさらいや、大会前後の時間で得ることができた体験を含め、視察を通しての日程を振り返りました。
 
10月8日:ロサンゼルス到着
10月9日:Claremont大学訪問
     ノートンサイモンミュージアム訪問
     リトル東京訪問
10月10日:SIFE World Cup開催 (文化交流会、開会式)
10月11日:SIFE World Cup (予選リーグ)、北米県人会との交流会
10月12日:SIFE World Cup (準決勝リーグ、決勝リーグ、閉会式)
     ロサンゼルスを出発
 
(1)周辺地の視察について
到着した一行はまず、ピーター・F・ドラッカーが開校したClaremont大学や、リトル東京を訪問しました。この他、北米県人会の方々にも交流に応じていただき、意見や情報の交換のほか、様々な話題で話が尽きなかったとのことです。
 
(2)リーグ開催までのプログラムについて
・リーグ開催の前には、大きな文化交流大会があり、各国の学生からは、自国の文化に対する意識の違いを感じた。
・開会式は予想を越える熱気に溢れ、各国の一流企業が協賛していた。一方で、日本からの企業協賛はなかった。
視察スケジュール報告
▲文化交流会の様子を報告する向井さん
 
(3)予選リーグについて
・クライテリア(出場基準)を満たすため、テーマに「環境」「教育」を取り入れている国がほとんど。
・各国のプレゼンテーションの質は高く、英語も堪能であった。
・国を挙げての支援も見られ、プロジェクトに協力する企業も多い。
・プレゼンターだけではなく大会オブザーバーが多い国はプレゼンが美しく見え、勝ち残りやすい。
世界大会予選
▲予選リーグの様子(視察者より提供)
 
(4)決勝リーグについて
・先進国の活動概要は日本と似ている部分がある一方で、途上国のテーマは貧困などが多かった。
・決勝戦は、メインの大会場にて多くの聴衆を前にプレゼンを行う。
・応援団(オブザーバー)・聴衆双方が活気づいて、スタンディングオベーションも見られた。
世界大会決勝
▲優勝したエジプトチーム(視察者より提供)
 
□それぞれの学びと夢
 
後半は、各メンバーが視察を通して学んだこと、今後の夢について発表を行いました。
 
中村晋一郎(沖縄国際大学4年次 産業情報学部 企業システム学科)
・SIFEワールドカップでは、情報発信の大切さ、学生が社会的活動しやすい環境の大切さ、自国や地元を知る重要性を学んだ。
・将来は国際的に活躍する人材になり、沖縄を世界の中心となる国際観光都市にしたい。
・グローバルな視点で地域に貢献する人財を輩出する仕組みを作りたい。
 
向井健太郎(琉球大学4年次 理学部 海洋自然科学課)

・SIFEワールドカップでは、英語によるコミュニケーション能力の高さ、啓発的な活動や教育によるビジネスが多いこと、大学生が他国のために活動していること、産官学の連携が密接に出来あがっていることを実感した。
・今後は海外の大学院や職場を研究し、地域の求める技術を開発する技術者になるとともに、そのような研究者ネットワークに参加あるいは設立したい。
・日本人の深層的な『幸せ』を調べ、見付けたい。
 
牧志朝英(琉球大学3年次 観光産業科学部 産業経営学科)
・SIFEワールドカップの運営体制に関しては、国・企業・学生にwin-winの
関係が築かれていることや、国を上げて支援する仕組みの重要性を感じた。
・海外の学生に接して、他国への敬意が重要であることや、国の代表として誇りを持っていることを感じた。また、どんな情報を知っているかではなく、どんな課題意識、どんな成果をもたらしたかが問われた。
・各国のプロジェクトからは、社会課題と正面から向き合う重要性を感じた。各テーマからは、子供の貧困や環境破壊、地域過疎化などの課題の深刻さを感じた。
 
□今後のプラン
最後に、沖縄学生SIFEワールドカップ派遣支援基金のコンダクターでもある牧志さんより、今後のプランについての発表がありました。
 
・これから解決したい課題は、県内大学生と、社会(企業・行政・NPO)との距離感の遠さ。特に、地域で草の根で活動する自治会・NPO公民館などは、次世代を担う若手リーダーが不足している。そのためには、特に社会貢献活動に力を入れている若手中心の団体の活動内容を発信し、第三者に評価してもらう機会により、社会との接点を作る必要性がある。
 
・そのために、次年度にSIFE沖縄プレ大会を実施したい。
県内6大学の学生団体が、一同に集まり、普段行っている活動の内容・成果を発表し、その成果(社会的影響力)を競い合う。企業・行政・NPOの方には審査員として入ってもらい、活動の質向上のためのアドバイスをしてもらうことで、スキルアップと関係づくりが期待できる。
牧志氏
▲コンダクターの牧志さん
 
基金からの助成を受け渡航した3人の学生は、貴重な体験を通し、確かな収穫を得て帰国しました。寄付頂いたみなさま、協力頂いたみなさま、ありがとうございました。
 


『沖縄学生SIFEワールドカップ派遣支援基金』では、県内学生のSIFE世界大会および国内大会参加への支援を通し、沖縄の次代を担う若者を輩出することを目的としています。今回の成果が、彼らの活動を通して広がっていくことに期待を寄せつつ、今後も変わらぬご支援をお願いいたします。
 
「沖縄学生SIFEワールドカップ派遣支援基金」への寄付の方法は、こちら
 
12月13日現在の基金の状況

みなさまからの寄付金総額     633,110円
SIFEワールドカップ2010視察費助成プログラムの費用 368,415円
 上を含むこれまで支出した費用の合計  378,995円
*費用には、広報費や振込手数料などこの基金を運営するための事務費用も含まれています。