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【報告】やんばる木育円卓会議(1)を開催しました

2013.09.27



 9月24日に開催した円卓会議の会場は、本島最北端の国頭村! 国頭村はその面積の84%が森林で、「やんばる学びの森」「比地大滝」「与那覇登山道」など、自然体験のできる場所・施設もいろいろあります。そのひとつである「国頭村森林公園」の交流センターという建物が、改装されて「やんばる森のおもちゃ美術館」として生まれ変わる予定です。
     
 この「やんばる森のおもちゃ美術館」は、国頭村産の木材を使ったおもちゃで遊べる場所となります。また、内装や家具にも村産材を使用しているので、木の良さをまるごと体感できる場所でもあります。
>>>[ 沖縄タイムスでの紹介記事pdf ]
     
 さて、今回の「やんばる木育円卓会議」は、改装工事がほぼ終わった「やんばる森のおもちゃ美術館」が会場。この美術館を通じて「森とともに生きる国頭村から発信する「木育」」をテーマに対話をしました。規模は小さい円卓会議でしたが、しっかりと一歩前へ進んだ実感のある会議になりました。
     
 ★沖縄タイムスでこの円卓会議のようすを紹介いただきました。
   >>>[ 9/30掲載記事 pdf ]
    

     
 まずは、国頭村役場経済課の担当者から、あらためて国頭村と森林の概要が説明されました。合わせて、国頭村森林組合の方たちから、組合の活動の紹介がありました。「木育」の取り組みもすでに始めていて、イベント等で設置する村産の木の積み木5000個で遊べるコーナーは、いつも大人気だそうです。しかし、国頭村の森林は、数百年に渡り人々が植えて守ってきた歴史が伝わっていないのでは、と話されました。
 次に、「木育」とは何かについて、東京おもちゃ美術館の館長、多田千尋さんから情報提供がありました。「木育」とは、簡単に説明すると、子どもが木のおもちゃなどに触れたり、暮らしに木を取り入れることで、森林や「木の文化」を大切に思う心を育むこと。日本では、たくさんの地域で取り組みが進んでおり、国の政策にもなっていることの説明がありました。
    
 これらの話をお聞きしたあと、センターメンバーから意見をいただきました。学童クラブのスタッフからは、リュウキュウマツの木目が、海外の積み木メーカーの人も絶賛するほど美しいということを今知ったので、ぜひ子どもたちに伝えたい、と話しておられました。また、やんばる学びの森を運営するNPO法人の代表からは、「生かすが守る、守るが生かす」という理念が語られました。道の駅ゆいゆい国頭の支配人からは、商品の展示・販売での協力の申し出があり、これは具体的に実現できる協働になっていくのではないでしょうか?
     
 そして会場全体でのディスカッションでは、4つのグループに分かれて、前半を踏まえて、もっと話し合いたいテーマを出し合いました。
   

   

   
 実は、この「やんばる木育円卓会議」は、今年度中にあと2回開催する計画です。「やんばる森のおもちゃ美術館」をきっかけに、国頭村の文化や歴史をどう発信し、活かしていくか、さらに議論をしていきます。またレポートしていきますので、どうぞご注目ください。そして、11月2日からプレオープンする「やんばる森のおもちゃ美術館」にぜひお越しください!


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やんばる木育円卓会議(1)
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ーー● 今回のテーマ ●ーー
森とともに生きる国頭村から発信する「木育」
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●開催日時 2013年9月24日(火)18:30〜21:00
       
●会場  国頭村森林公園 交流センター
       (やんばる森のおもちゃ美術館) 
    
●主催  国頭村森林資源活用促進協議会
     (国頭村、国頭村森林組合)
●協力  NPO法人まちなか研究所わくわく
●運営協力 公益財団法人みらいファンド沖縄

●着席出席者(順不同)
・山城 健 氏(国頭村森林組合 総務課長)
・比嘉 進 氏(国頭村森林組合 販売担当)
・平良 勇 氏(国頭村観光物産株式会社 支配人)
・山川 安雄 氏(NPO法人国頭ツーリズム協会 代表理事)
・浦崎 典子 氏(くにがみ児童クラブ 主任)
・榮門 琴音 氏(沖縄タイムス 記者)
・大城 靖(国頭村役場 経済課課長補佐)
・多田 千尋 氏(東京おもちゃ美術館 館長)

ファシリテーション:宮道 喜一(NPO法人まちなか研究所わくわく 副代表理事)
司会進行:平良 斗星(公益財団法人みらいファンド沖縄 副代表理事)

<地域円卓会議>
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『沖縄式 地域円卓会議 開催マニュアル』できました!
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